校長室ブログ

2022年12月の記事一覧

12/26 吹奏楽部クリスマスコンサート、暦について(補足)

  先週の土曜日(24日)に吹奏楽部がイオンモール与野でミニコンサートを行いました。 

 折から年末の買い出しに来ていた多くのお客様が足を止めて聞いてくれました。中にはディズニーメドレーで踊りだすお子さんもいたりして楽しい演奏でした。(別ページにも当日の様子が掲載してありますので、そちらもご覧ください。)

  前回暦の話を書きましたが、その時にウィキペディアで面白い話を見つけたので要約して紹介します。

 英語で12月を表すDecemberが、元々は「10月」という意味だということは、中学・高校の英語の授業で習ったかもしれません。建国されたころのローマの暦は、1年が10か月300日くらいしかない暦だったので、季節とのずれが大きく、不評でした。その後2か月を追加したものの正確な暦がなく、貴族や神官などの有力者が勝手な暦を作成するなどの混乱が続きました。

 そこで共和制末期の分裂と内戦を制した英雄ユリウス・カエサル(Julius Caeser)は、エジプトの太陽暦に学んで正確な暦を作りました。ローマの元老院は彼の功績を記念して(というかおべっかを使って)7月の名称をカエサルの名にちなんだJulyとすることを決定しました。元老院はその後も初代皇帝アウグストゥス(Augustus)の名を8月の名称にします。この時、アウグストゥスは自分の名前が付く8月が、カエサルの名前のついた7月より日数が短いのは気に食わないとして、それまでは交互に並んでいた大の月(1か月が31日)と小の月(1か月が30日)の並び順を変えて、強引に8月を大の月にしてしまいました。これは今もそのままです。

 その後も自分の名前を月の名前にしようとしたローマ皇帝は何人もいたのですが、ほとんど忘れられ現在は7月と8月だけが残っています。(やはりカエサルとアウグストゥスは偉大さが桁違いだからでしょう。わがままもけた違いですが…。)

 この話を読むと権力者のわがままとそれに媚を売る政治家の醜さが目につきますが、第2代の皇帝ティベリウスは自分の名前を月の名にすることを勧める人々に「皇帝が13代以上続いたらどうするのか」といって辞退したそうです。立派な人ですね。

 さて、年内の更新はこれが最後だと思います。みなさまよいお年をお迎えください。