校長室ブログ

2021年7月の記事一覧

7/28 オリンピックに今、夢中です。

 夏休みもど真ん中です。

 1年待たされた東京オリンピックは今たけなわです。昨晩もソフトボールの決勝戦を見ふけってしまいました。日本チームは強いですね。アメリカチームを零封して金メダルを獲得するとは…。

 あと、今回のオリンピックで注目といえば、ボートの荒川龍太選手です。荒川選手は男子シングルスカルで予選から順調に勝ち上がり、29日の準決勝出場が決まっています。これは実はものすごい偉業、快挙と言えます。

 日本はボートではいまだオリンピックでのメダルはありません。これまでの最高は男子の6位(軽量級ダブルスカル)、女子の9位(軽量級ダブルスカル)です。しかも、これらはいずれも体重制限のある軽量級です。日本は近年は体重制限のないクラスでは勝ち目がないとして、軽量級に狙いを絞っていたのですが、今回の荒川選手は、堂々と体重制限のないクラスで勝ち上がっています。いや、これを偉業と言わずして、なんと言いましょう。

 日本では、ボート競技はほとんど放送もされず、注目も集めていません。(そもそも、ボートとカヌーの区別すら分からない人も多いと思いますが、私はボートにはちょっとうるさい人です。)しかし、ボートは、欧米では非常にステータスの高い伝統あるスポーツです。29日の準決勝もテレビ中継はないようですが、インターネットのライブ配信はあるようですので、時間休をとって応援したいと思います。

 あとはマラソンも気になるところです。一時期はすっかり世界の流れに乗り遅れていた日本マラソン界ですが、近年になり、ようやく高速化の流れに乗れる選手が出てきました。今回は、金メダルは難しくても、銅メダルくらいもしかすると行けるかもしれません。楽しみです。

7/20 終業式

 早いもので、もう1学期も終わりです。

 今日の終業式では、生徒の皆さんに以前このコーナーでも紹介した"Who dares wins."という言葉を紹介しました。

 1学期終業式.pdf

 夏休みは長いようで短いものです。有意義に過ごしてください。

 

7/19 残念ながら

 残念ながら、与野高校野球部が本日のさいたま大会第4回戦で坂戸高校に2-9(7回コールド)で敗れました。

 1回から5回までは、互いにランナーを出しながらも、大量点を許さない接戦だったのですが、6回裏に坂戸高校に7点を許してしまい、7回の反撃も及びませんでした。

 しかし、野球部の諸君は、勇気と敢闘精神をもってよく頑張りました。

 今年の夏の大会は終わりましたが、野球も人生にもまだまだ先があります。今回の経験がきっと生きると思います。

 与野高校野球部を応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

 また、本校に勝利した坂戸高校の諸君には、今後の一層の健闘を祈ります。

7/16 Who Dares Wins!

 与野高校野球部が本日の「第103回全国高等学校野球選手権 埼玉大会」の3回戦(対大宮工業高校)に13-5(7回コールド)で勝ちました。

 初回に一気に9点をもぎ取り、そのあとも小刻みに追加得点を挙げて反撃を振り切りました。なんとなく先行逃げ切りのパターンが出来つつある感じです。

 (写真は、1回の表、先制の1点目をたたき出した遠藤(大)のヒット(だと思いますが間違ってたらすみません))

 本日のゲームは大宮工業のピッチャーが立ち上がりの制球に苦しんでいるところに乗じた感じではありました。しかし、四死球を取ることができるのは、相手チームのピッチャーが「与野高相手には甘いところへは投げられない」というプレッシャーを感じているからです。そして、それは本校の選手諸君が、塁に出たらどんどん先を狙っていく勇気と積極性を持っているからだと思います。

 英語の慣用句に”Who Dares Wins."というのがあります。これは第2次世界大戦中に活躍した英国陸軍特殊部隊SASの標語らしいですが、意味としては「敢えて危険に挑む者が勝利する」みたいな感じです。野球部の諸君にぴったりだと思います。

 次は7月19日(月)の第一試合、坂戸高校と対戦です。次のゲームでも、勇気と積極性をもって堂々たる戦いを見せてください。”Who Dares Wins!"

 

7/14 勇気の勝利

 いやぁ、やりました。野球部が昨日の「全国高校野球選手権埼玉大会」2回戦でDシードの本庄東高校に勝ちました。私的に、昨日から脳内が欣喜雀躍、タガがすっかり緩んだ状態になっています。

Dシードを破ったわけですから、世間的には「番狂わせ」ということになるのでしょう。

 しかし、昨日の試合では、与野高校の選手諸君は走攻守のすべてにのびのびと力を出し切っており(特に走塁の判断が冴えてました!)、勝つべくして勝ったように見えました。

 難しい打球に思い切って飛び込む、チャンスがあれば少しでも先の塁を狙うという勇気が勝利の原動力だったと思います。(下の写真は1回の3点目のホームイン、角度が悪くてすみませんが…)

 次のゲームは16日(金)の第1試合、大宮工業高校との対戦です。野球部の諸君には、また与野高生の勇気を見せてほしいと思います。

 ところで、昨日、野球部の諸君が学校から出発しようというときに、ものすごい豪雨に見舞われました。試合が中止になったりしないか? と思いネットで雨雲レーダーを調べてみたら、雨雲があるのは、与野本町駅を中心とした半径1kmほどだけ、しかも、特に雨雲が濃いのは本校の真上という、なんとも不思議な状態でした。

 てっきり「なんかやらかしてしまったか?」と私の最近の行状を振り返ったりしましたが、今から思えば、あの不思議な豪雨は瑞祥(おめでたいきざし)だったのかもしれません。

7/12 ゲリラ豪雨に参りました

 前回、地形などを見て災害に備えなくては、という話を書きましたが、その直後に、熱海で土石流が発生したので、いやなタイミングで記事を書いてしまったな…と、ちょっと気分が沈んでしまいました。

 さて、7月11日(日)、本校野球部の試合が予定されていたので上尾市民球場へ行きました。(今年の大会は、2回戦までは学校関係者しか入場できません)

 午後1時前に集合ということだったので、12時過ぎに自宅を出て自転車で球場へ向かいました。その時は、夏の日差しが肌に痛いほどで、日焼け止めをしっかり塗り込んで出かけたのですが、前の第2試合(滑川総合高校対桶川高校)が終わるのを待っているうちにだんだん雲行きが怪しくなりました。小雨が降り遠雷が聞こえ始めた時点で試合は中断、その後、一旦は再開しましたが、午後3時前にいわゆる「バケツをひっくり返したような」土砂降りとなり、その日の日程は中止になりました。(下の写真は雨宿り中のクラブハウスから見た球場)

 本校対本庄東高校の第3試合は翌日以降に延期、対戦中だった滑川総合高校対桶川高校は再試合となりました。試合開始前に延期になった本校はともかく、接戦を繰り広げていた第2試合の両校の選手諸君は残念だったのではないかと思います。

 その後、ずぶぬれになりながら自宅へ帰りましたが、午後6時ころには、先ほどの雨が嘘のように夕日が差し込んでおり、この気まぐれな天気にはすっかり参りました。

 昔から夕立は夏の風物詩だったはずですが、近年のこのゲリラ豪雨ぶりはちょっとすごいです。やはり気候が変化してきているのかな、という感じがして心配です。

 

 

 

 

7/1 備えあれば…

 早いものでもう7月です。生徒のみなさんは来週の期末試験に向けて頑張ってください。

 今日は朝から、雨が降り続いています。天気予報によればこれは梅雨末期の雨で今週末にかけてかなりの雨量が予想されるとのことです。本校は敷地の西半分が崖下なので、あまり雨が続くと水が出る心配があります。そんなわけで今回は少し防災関連について書いてみます。

 上の地図はいつものように埼玉大学の谷先生の「今昔マップ」からいただいてきたものですが、左が「明治迅速図」、右が「治水地形分類図更新版」です。両方の図の赤い囲みが本校の大体の位置です。

 右の図で見ると本校のテニスコートからグラウンドの西側にかけて水色になっています。この部分をもっと大きな範囲の地図で見てみます。地図上の黒丸が本校の位置です。

 本校の西側に濃い水色の蛇行した部分が見えますが、これは鴨川の数百年前の旧河道です。今の鴨川は静かな都市河川といった感じですが、昔は入間川から分流した大きな川で、かなりの暴れ川だったようです。

 本校に南側のうす水色の部分は、上記よりさらに古い鴨川の河道に流れ込む水が開析した谷(谷戸)であることがわかります。こういった谷戸は古い時代から、水田として利用されることが多いのですが、左側の明治迅速図で見ると本校の南側も水田として利用されています。この水色の部分は今はすっかり陸化しているように見えますが、ひとたび大雨が降ると太古の姿に戻ろうとします。

 そんなわけで大雨の際に本校の敷地西半分に水が出やすいのは、なかなか防げないだろうと思います。

 同様のことは、我々個人の住宅についても言えます。まず自分の家が、どのような地形にあるのかをしっかりと把握する必要があります。市町村が配布したハザードマップでもよいのですが、できれば、もっと原点に立ち返って、国土地理院の地形図とか、上で引用した「治水地形分類図」などを見ておきたいものです。

 下の地図は、一昨年の台風でマンションの浸水被害があり話題となった武蔵小杉駅周辺の「治水地形分類図」です。

 黒い〇が武蔵小杉駅です。見ての通り、武蔵小杉駅周辺は多摩川の自然堤防に挟まれた氾濫原であり、すぐ東側には多摩川の蛇行した旧河道が何本も通っています。被害に遭った方には大変気の毒ですが、地形的には極めて水害が起きそうな場所です。

 もし、地形を調べて自分の家が災害が起こりそうな場所にあるのであれば、その際の対応策を考えておくべきでしょう。

 たとえば本校の場合、敷地東側は台地上ですから、重要物品はそちら側に置くとか、万が一の場合は素早く物品を移動・避難させる段取りを考えておくなどの対策が考えられます。

 科学や文明が進歩しても、いまだに自然の力にはなかなか対抗できません。しかし、その中でどうやって上手に生きていくか大切だと思います。