2023年2月の記事一覧
2/9 春近し & プチ史跡巡り(19)謎の機械
立春を過ぎ、今週は少し寒さが和らいできました。
いつも校長室に華道部の皆さんが届けてくれるお花も、今週はいかにも春っぽいチューリップとゼンマイ(?)でした。まっすぐ突き抜けるように伸びるゼンマイの若芽がとても力強くていいですね。
学校の方では先日、学校評議員会・学校評価懇話会がありました。懇話会の席上、生徒代表の生徒会役員の皆さんから、生徒目線での沢山の意見がありました。すぐには実現が難しいこともありますが、取り入れるべきは取り入れ、より良い学校づくりに生かしていきたいと思います。
さて今回の「プチ史跡巡り」は史跡というよりは「遺物」という感じです。
先日、身内の法事で出かけた県内某所のお寺の裏手で、謎の機械の残骸を見つけました。
赤さびだらけですが、複雑に組み合わさった歯車に機械らしい魅力を感じます。片方の端にあるラッパ状の部品とそこに何かを流し込むガイドカバーのような部品の形状から想像するに、何かをすりつぶしたり混ぜ合わせたりする機械のようですが、本体真ん中の辺りに木製の風車のような物がついているのが謎です。もしかすると「籾摺り機」かと思うのですが、だとするとラッパ状の部分が小さくてあまり能率がよさそうではありません。どこかに銘板でも残ってないかと思いましたが、それも見当たりません。これが一体何か、すごく気になります。どなたかわかる方がいたら、教えてください。
この機械もかつては農村でありふれたものだったのかもしれません。しかし、こういう何気ないものにまつわる記憶というのは失われやすいものです。
たとえば、商店街にあったお店が取り壊され別のものに建て替わったとします。半年もすると長年、見慣れた景色だったはずなのに、元は何があったのかというのは意外と思い出せなくなってしまいます。
とはいえ、古い家は壊さなければボロ屋ばっかりになってしまいますし、古いものを捨てなかったら家の中はガラクタだらけになってしまうので、古いものが新しいものに入れ替わっていくのはやむを得ません。
しかし、今我々が当たり前だと思っている生活もいつか歴史の一部になります。見慣れた何気ないものやことこそ、意識して記録や記憶を残しておくべきだろうと思います。