校長室ブログ

2023年7月の記事一覧

7/18 猛暑来る

 暑いですね。温暖化の進む近年でも今年の暑さはちょっと常軌を逸している感じです。

 先週末は猛暑の中4年ぶりの「彩の国進学フェア」があり本校も出店しました。たくさんの中学生・保護者のみなさんに本校ブースに来ていただきました。ありがとうございました。

 さて、虫嫌いの方には申し訳ありませんが、また昆虫ネタです。最近、写真のような蝶をよく見かけませんか?

 黒と白の筋模様で、一見するとアゲハ蝶かなと思うのですが、一回り小さく後翅の尻尾もありません。また白い部分もアゲハ蝶より青味が強い感じです。

 これはアカボシゴマダラというタテハチョウの仲間です。私は中学生の一時期、生物部員として昆虫採集に励んでいたことがありますが、そのころ見ていた保育社のカラーブックスとかには、この蝶の生息域は「奄美大島以南」と書いてあった気がします。それが20年ほど前から埼玉県周辺でも見かけるようになり、近年はごく普通にそこら辺を飛んでいます。また数は少ないですがナガサキアゲハ(これも昔は関東にはいなかった)も見かけるようになりました。

 これらの蝶たちは、おそらく近年の温暖化により生息域を北にシフトさせたのだと思います。

 人類の知見が届く範囲内でも、縄文時代には数百年のうちに海面を何メートルも変化させるような急激な温暖化(これが人類の二酸化炭素排出のせいではないことはほぼ確実)や寒冷化があったことが分かっています。これらの時には、生物たちは環境の変化に合わせて、住むところの高度や緯度を変えて対応したはずです。

 ただ今回の温暖化では、人間の生息域が広くなりすぎて森林や草原を寸断しています。そのため昆虫のような小さな生き物はともかく、大型の生き物は行き場を失い絶滅しかねません。また人類自体も最近数千年の気候に合わせて築いてきた社会や文明のままでは、環境変化への対応は困難です。二酸化炭素の削減もやらないよりはましかもしれませんが、それよりも、当面温暖化が継続するものと考えて自然環境の保全・復元で生物の多様性を守る事や、人類の生業形態そのものを見直して環境変化への冗長性が高い文明や社会を作ることの方が大事だと思います。

 

 

7/13 祭りの準備

 久しぶりに2日続けての更新です。

 今日の朝、出勤途中に本町通りの路上に、縁日の場所割を示すテープが張られていることに気づきました。

 この週末の15・16日は、与野夏祭りです。本町通りの北は八幡通り交差点から南はたつみ通り交差点までが通行止めとなり、本校のある昔の仲町を中心に道の両側に屋台が並ぶようです。

 

 私は与野高校に赴任して3年目ですが、この数年はコロナ禍で祭りが開かれていなかったので、与野のお祭りを見るのは初めてです。

 以前にも書きましたが、与野の名は南北朝期に書かれたとされる「市場之祭文」にもあり、江戸時代には市の店を開くため、本町通りの両側は一段下がって家が建てられていたそうです(旧与野市編纂「与野の歴史」)。この週末には、昔の与野の市をほうふつとさせるような光景が広がるのか、と思うとなんとなく楽しみです。

7/12 夏本番ですね

 またまた更新をさぼっているうちに、すっかり夏本番となりました。

 学校の方では期末テストも終わり、もうすぐ夏休みです。昨日は夏の甲子園の埼玉大会があり、本校野球部は北部地区の名門本庄高校と対戦しました。結果は9対5で敗れましたが、最後まで闘志を失わない立派な試合でした。詳しくは野球部の方からアップされると思います。

 さて、夏本番と言えば、朝、出勤時にノコギリクワガタをゲットしました。大きさ的には体長6cm前後で特別大きな個体ではありませんが、水牛型のツノも赤褐色の胴体も傷一つなく「たった今地上に出てきました」という感じです。

 こんなきれいなクワガタを捕まえたら、子どもの頃なら絶対にケースに入れて飼育したと思いますが、私ももう大人(というか老人)なので、近くのちょっとした林にリリースしてあげました。

 我が家の子どもが小さかった頃、私はクワガタやカブトムシの飼育をさせられていましたが、多くの場合、ノコギリクワガタは秋に卵から孵化、もりもり餌を食べてさなぎになり1年後の秋に羽化、その後さらに1年近く地中で休眠・成熟して2年後の夏にようやく地上に出てきます。それなのに成虫になるとひと夏しか生きないで秋には死んでしまうので、すごく悲しかったのを思い出します。(コクワガタなどは、成虫のまま越冬して2年、3年と長生きします)。このノコギリ君の前途に幸多からんことを祈ります。