2023年9月の記事一覧
9/27 修学旅行4日目(最終日)
修学旅行も今日が最終日です。大宰府天満宮の見学から福岡市内班別行動をして福岡空港から帰途に就く、という行程です。
天満宮境内の有名な太鼓橋です。三つ連なった橋は過去、現在、未来を表しているとされ、振り返らずに渡るのがよいとされていますが、みんなは振り返らずに渡りきれたでしょうか?
天満宮の本殿は124年ぶりの大修理中なので、参拝は仮殿で行います。屋根の部分にたくさんの植物を植えた斬新なデザインの仮殿は建築家の藤本壮介氏の設計で「浮かぶ森」と呼ばれています。本殿の修理が完成する3年後までの期間限定だそうですが、自然を畏れ敬う神道の精神にふさわしい建物で、これからの神社建築としてありではないでしょうか。
みんな神妙な面持ちで参拝しています。
大宰府天満宮と言ったら名物「梅が枝餅」。香ばしくあぶったお餅とちょっと塩味の効いた餡が美味です。
福岡市内班別行動は、キャナルシティ博多が出発点です。JR博多駅と西鉄天神駅のちょうど真ん中あたりに作られたものすごく大きなショッピングモールです。
前後2便に分かれた後発組のフライトは夕方の時間帯だったので、次第に赤みを帯びてくる空と白い月(画面中央やや上方の白い点)の幻想的な光景が見えました。
予定より少し遅れてやっと羽田につきました。お疲れさまでした。おうちに帰るまでが修学旅行です。気を付けて帰ってください。
9/26 修学旅行3日目
修学旅行も後半です。
今日は朝、離村式で民泊先の皆さんと名残を惜しんだ後、九十九島パールシーリゾートとハウステンボスの2コースに別れました。
私は20年ぶりくらいでハウステンボスに来ましたが、日本に本当のオランダを再現することを目指したここは、やはり素晴らしいですね。
経営方針が変わったようで昔はなかったアトラクションができましたが、より多くの人たちが楽しめるという点ではよかったのかも知れません。写真は今年できた3階式カルーセル(回転木馬)です。
夕方に福岡に移動して今夜はホテル泊です。素朴な味わいの民泊から一変して市内一等地にある現代的なホテルです。
夕食はものすごく広い宴会場でビュッフェ形式で取りました。
客室からはオーシャンビューの素晴らしい夜景が見えます。(ホテルの隣は福岡ドームです)
今夜はゆっくり休んで明日はいよいよ最終日です。
9/25 修学旅行2日目(2)
2日目午後は、筏作り体験をのぞいて見ました。
組み立てキットになっているとはいえ、ロープで竹を括ったりは始めての体験でしょう。
しっかり組み立てて、
出港です。
みんなすごく楽しそうでした。
9/25 修学旅行2日目
ほぼライブで速報です。今日の民泊先での生活体験、私は5組に随行しています。
5組の民泊先は山間部の入口の田代地区。色づき始めた稲穂と咲き誇る彼岸花に秋を感じます。
川釣りや、
よもぎ餅作り、
押し寿司、
そば打ちなどを地元の皆さんのご指導で楽しみました。
押し寿司もおそばもすごくおいしくできました。よもぎ餅もおいしかったそうです。(これだけ試食していないので…)
午後は筏作りをのぞいて見ようと思います。
9/24 修学旅行1日目
修学旅行一日目の様子です。今年は長崎から福岡を回ります。
羽田空港集合です。朝早いのに時間通りスムーズに完了。さすが与野高生です。
天候に恵まれ飛行も快適。下に見えるきれいな陸繋島は金印発見で有名な志賀島ですね。
長崎といえば、やっぱり皿うどん。
大浦天主堂です。
平和学習で原爆史料館へ。原爆投下の11時2分で止まった時計です。
1泊目2泊目は民泊です。漁村、山村のお家にお世話になって各種体験をします。(写真は4組、今福地区です
2日目も怪我、病気のないように気をつけて行ってきたいと思います。
9/20 鶏頭の花ほか
1 鶏頭の花
昨日の夕方、華道部の生徒が鶏頭の花を生けて持ってきてくれました。鶏頭といえば何かあったよね?と考えて、
正岡子規の「鶏頭の十四五本もありぬべし」という句(多分教科書で読んだ)を思い出しました。飾り気のないすぽっと抜けたような感じがなんとも言えずいい句です。
この句をめぐっては「鶏頭論争」というのがあったそうです。要するにこの句は鶏頭でなくても「○○の」の部分に何か花の名をいれれば、なんでも成り立ってしまうのではないか、という批判です。
私はこの批判をした人は正真正銘のバカだと思います。鶏頭は5月~10月が花期とのことですが、晩夏・初秋の花と言うイメージがあります。子規は結核で寝たきりの病人でした。「鶏頭」には病人にとってつらい夏を「もう一息で乗り切れる」という期待や安堵が込められているように思いますし、「十四五本もありぬべし」というアバウトな表現には庭先に降りていくこともままならず布団から眺めている子規の状況が織り込まれていると思います。
古代の和歌集や歌物語には歌が詠まれた状況を補足説明する詞書がありますが、現代の短歌や俳句も詩形が短すぎて単独で成り立つ作品にはなりにくい(もちろん成り立っている作品もありますが)と思います。上の句も結核で病みついていた子規の状況を理解しなくては、鑑賞はなり立たないでしょう。そういったつらい状況にありながら、こんな軽やかな句を詠んだ子規はすごい人だったと思います。ちなみに子規の命日は昨日9月19日でした。子規の命日は「獺祭忌」とか「糸瓜(へちま)忌」と呼ばれています。「鶏頭忌」でもよかったのにと思うのですが…。
2、ラグビー
今、ラグビーワールドカップが開かれています。日本代表は今のところ予選リーグで1勝1敗です。私はラグビーが大好きなのでしばらくは夜更かしや早起きの不規則な生活が続きそうです。
高校生の頃は、私もよくラグビーをしました。別に部活でやっていたのではなく、冬の体育の定番がサッカーやラグビーだったり、文化部だったにも関わらず、校庭が空いていると先輩たちが「ラグビーやろうぜ」と言い出して部内対抗戦を始めてしまうのに付き合わされたりしたためです。
ラグビーはとにかく痛いスポーツです。スクラムやモールで押しつぶされ、ラックで踏みつけられ、タックルで転ばされ…と、もし私が今ラグビーをやったら、開始10秒で半殺し状態になってしまう気がしますが、少年時代にはわざわざ好んで痛い思いをするところに爽快さや満足感、自信を感じていたと思います。若い人たちに一度やってみることをお勧めしたいスポーツです。
それもともかく、今回の大会でもスポーツ報道はどこか変だと思います。日本が勝ったチリ戦では「圧勝」と浮かれ、負けたイングランド戦では「惜敗」とか「互角」とか言っています。しかし、チリ戦では結果は35-12と差が付きましたが、チリの素早いカウンター攻撃に冷や汗をかく場面も多く、点差ほど実力の差はない感じでした。一方、イングランド戦では序盤こそ互角に見えましたが、後半ではモールで何メートルも押し込まれてしまう場面などもあり、スピード、パワー全てにおいてイングランドの方が上でした。12-34という点差以上に一つのトライもとらせてもらえなかった点で完敗でした。あえて自虐的になることはありませんが、勝てばぬか喜び、負けたら負け惜しみというのでは、日本代表を正しく応援できないと思います。
そして同じようなことは、ラグビーだけでなく日本の現在の社会全般にも言える気がします。いろいろな問題について、もっと冷静に自分の置かれた状況を見てきちんと努力をしていかないと、ダメなんじゃやないかと思います。
9/9 文化祭開催
今日・明日と本校では文化祭「与野高祭」です。
本日の午前中に行われた開催式ではコロナによる制限が緩和されたためか、生徒たちから昨年度と比べても1.5~2倍(個人的な体感です)のエネルギーを感じる盛り上がりでした。
「本当に良かった!」と思う反面、この3年間に若い人たちから様々な機会が奪われてしまったことが残念でなりません。
本日の午後と明日の午前・午後は4年ぶりに制限なしの一般公開ですので、近隣の方、近くにお立ち寄りの方は、ぜひのぞいて見てください。(入場は両日とも15:00まで)
9/1 新学期始まりました。
今日から第2学期開始、始業式がありました。
本校の場合、2学期の開始は9月1日だったり8月中だったり、年により違います。
始業式では、まず1点目として、夏休み中にあった世界陸上や現在行われているバスケットボールのワールドカップにおける日本選手の活躍を例に引き、自分で自分の限界を決めつけてしまわずに挑戦しようという話をしました。
今年の世界陸上では女子槍投げの北口選手や男子110mハードルの泉谷選手など、これまでの日本選手の枠を破る活躍をした選手が目立ちましたが、特に私が応援に力が入ったのは、男子マラソンの山下一貴選手です。
(上の写真は有楽町のJRガード。「なぜ?」は後半を見てください)
このブログでも何度か書いたと思いますが、私は、選手たちがマラソンで目指すべきは、そのレースの優勝か自己ベストの更新だと思っています。マラソンに限らずあらゆるレースにおいて、人種や国籍などは関係なく1番が最も偉いのです。レースに参加する以上1番を目指さないということは考えられません。またそれが無理だとしても、自分のベストタイムを出すように頑張るのが当然です。ところがマラソンではこの20~30年ほどの間、ケニヤ、ウガンダ、エチオピアなどアフリカ系の選手が優位を占める時代が続いているせいか、これらのアフリカ勢に勝つことを最初からあきらめたかのように、「日本人1位」などという謎の言葉が飛び交っています。
山下選手は、その固定観念を打ち破るかのように、20km過ぎから盛んにアフリカ勢に駆け引きを仕掛け、レース終盤では、ロングスパートをかけて一時は3位の選手の背中を間近に見るところまで追い上げました。ゴールまであと2kmというところでふくらはぎに痙攣が起きて最終順位を下げてしまいましたが、実に素晴らしいチャレンジでした。
ところが新聞やネットの記事では、「山下は終盤順位を下げ入賞を逃した」となるわけです。山下の美しい疾走を見ないで、順位だけから失敗のように語るとは、その罪は万死に値すると思います(「万死」は比喩的な表現です。念のため)。
つい夢中になって長くなりました。始業式の話の2点目は、防災についてです。
防災の日の本日、本校でも始業式の終わりにシェイクアウト訓練を実施しました。1923年(大正12年)の関東大震災から100年、首都圏直下型地震や南海トラフ地震などはいつ起きてもおかしくない状況です。これらの災害に備えるためには、水や食料などの防災用品などの物理的な備えに加え、災害時にも落ち着いて理性的に行動できるマインドセットが大切です。
100年前の関東大震災の時には人心が不安定となり、埼玉県でも本庄事件のような騒擾が起きました。現在、首都圏で地震が起きた場合はどうなるでしょうか? 数年前の熊本の地震で「ライオンが逃げた」というデマが流布して騒ぎになったように、残念ながらネットでは政府や自治体の公式筋の情報より怪しいデマの方が拡散力が強いようです。私たちの一人一人がしっかりとした理性を保ち、怪しい情報を排除して落ち着いて行動できる能力を持つことが大切だと思います…とまあ、こういう感じの話をしました。
さて上の写真ですが、みなさん見たことがある有楽町~新橋間のJRのレンガ造りの高架線です。この高架が作られたのは1910年(明治43年)だそうですから、関東大震災にもびくともせずに耐え、第二次大戦の空襲にも耐えたわけです。設計と工事監督にはドイツ人の技術者が当たったとの話、やはりドイツ人の仕事は堅実だなと思ったりします。こういった災害に強いしっかりとしたインフラを整備することの重要性を感じます。